宇随天元(うずいてんげん)

 

宇髄天元とは、漫画・アニメ『鬼滅の刃』の登場人物である。

 

プロフィール

階級 (音柱)
誕生日 10月31日
年齢 23歳
身長 198cm
体重 95kg
出身地 不明
趣味 嫁と温泉巡り、秘湯探し
好きなもの ふぐ刺し
CV 小西克幸

 

概要

吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』の登場人物。

 

鬼殺隊の頂点に立つ剣士“”の一人。
「音柱」の二つ名を持つ二刀流の剣士。
鬼である禰豆子の処遇を巡る裁判では、『ならば俺が派手に首を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。
もう派手派手だ』と大多数の意見に同意して即殺処分を主張する。
反論する炭治郎との堂々巡りに『話が地味にぐるぐる回ってるぞアホが。口先だけでなくド派手に証明してみせろ』と冷静に返した。
第一声は『鬼を連れた鬼殺隊員っつーから派手な奴を期待したんだが…地味な野郎だな』である。

 

人物

派手好きな性格で、「派手に」が口癖。
更に自らを「派手を司る神」(=祭りの神)と豪語する。
また、彼の語彙においては「地味」は罵倒の範疇に入る(本編中でも敵に対して「地味に死ね!」と罵る)。
また、下級の隊士に「俺は神でお前らは塵だ」「俺の機嫌を常に伺い全身全霊でへつらえ」と言ってはばからないと、傲岸不遜な体育会系。と言うか、雑誌的にこっち系。

 

しかしその実、部下の命を無下に扱うような行いをするようなことは絶対になく、任務の中で善逸からの連絡が途絶えた際には直ちに私情を優先して下級隊士である炭治郎たち三人を巻き込んだ事を謝罪し、炭治郎と伊之助に生き延びる為に逃げる様に命令している。後に炭治郎達と禰豆子の働きを認め、二人を自分の継子ということにして彼らを擁護し、再会を果たした時には大いに喜んでいた。

 

容姿

身長は大正時代には珍しい六尺(約180センチメートル)以上という長身で筋骨隆々という、恵まれた体躯を持った伊達男。
輝石をあしらった額当てを着け、パンクファッション風の化粧という、その徹底した派手好きぶりから一部の読者からは「派手柱」とも呼ばれる。

 

更に化粧を落として装飾を外した素顔は非常に整っており、色町の女将が思わず顔を赤らめる程の色男である(ただし本人曰く「地味なので不本意」)。
その姿は平時の宇髄からは想像もつかない程であり、つまるところ忍者の隠行の術の効果を発揮している(通常の忍は潜伏時に『口に綿を含んで顔の輪郭を変える』『付けホクロ』『眉を剃って描く』などによって顔の印象を変えることで隠行を成す)。

 

過去

元々は大正の頃には既に滅びかけている忍者の、次世代の頭領として育てられた。
しかし、時代の流れに焦った父親から課される凄惨極まる訓練の中で、九人の兄妹の内七人を失うという現実に直面。
更に共に生き残った弟が父親の生き写しとなっていった様を目の当たりにして、宇髄の“心”を生命の消耗品として扱う忍の在り方に疑問を覚えたのだった。

 

そして、三人のくノ一と共に抜け忍となる道を選び、鬼殺隊に身を寄せて現在に至る。
この際、「幼少期に植え込まれた価値観を否定しつつも戦いの場に身を置き続ける」という、矛盾や葛藤を持った自分達の生き方を肯定してくれた、鬼殺隊当主の産屋敷耀哉には心底からの敬意と共に忠誠を誓っている。

 

くノ一(須磨(画像右)・まきを(同下)・雛鶴(同左))の三人は、里の風習から15歳で娶った嫁であり、鬼殺隊の任務のために潜入捜査などを任せるが、彼女らの生命を決して粗末に扱う事は無く、むしろ『命の順序』を一に女房、二に堅気、三に自身とするほど大切に想い、接している。

 

そして、当然というべきか(素顔が)美形な妻を三人娶っており、階級の高さもあって善逸からは全力で嫉妬されている。

 

能力

才能という面で見ると、実は他の柱ほど恵まれているわけではない。
そのことは後述する通りに宇髄自身が深く自覚しており、実際、"下弦の壱"を相手に一人の死者も出さず"上弦の参"を相手にしてあと一歩で頚を斬れていた煉獄杏寿郎に比べて、"上弦の陸"を相手に一人では押されていたことから、単身の実力で言えば他の柱には劣ると思われる(ただし、作中にて"上弦の陸"と"下弦の壱"の間には相当な実力差が存在すると思われる描写が描かれているため、宇髄が他の柱よりも明らかに戦闘力が劣っているとかそういう訳ではない)。

 

身体能力

単純な腕力(腕相撲)であれば、現行の“柱”の中で二番目(一番は岩柱)だが、剣術の技量を含めた総合戦闘力で見ると、他の“柱”からは一枚落ちる(宇髄自身がそう自覚している)。
反面元・忍として屈強な体躯に裏打ちされた身軽さや素早さにおいては、炭治郎ら下級隊士では太刀打ちできない程である。
更には歩くたびに揺れて音を立てる装飾を全身に身に着けているにもかかわらず、同じく炭治郎たちは声をかけられるまで接近に気づく事すらできなかった。

 

指揮能力

忍者の頭領として訓練を受けた経験も相まって前線においては極めて優秀な戦術指揮官としての能力を有している。
“柱”は基本的に個の戦闘能力を基準に選出されるため、個人行動主義の者が多く、戦闘力と指揮官適性の両面が高い宇髄はある意味ではむしろ他の“柱”よりも貴重な戦力と言っても過言ではない。
この指揮官としての能力を駆使して三人のくノ一を通常サポート要員としつつ、若輩の剣士であっても実力が相応であれば、彼らを巧みに促し実力以上の戦闘力を引き出しながら小隊〜中隊を即時編成して十二鬼月とも互角以上に渡り合う。

 

忍術

元・忍者として様々な特殊技能を有しており、世事にも明るい。
鬼との戦闘においては薬物知識から調合した毒薬や爆薬を用いる。
また、長年の訓練によって自身の薬物耐性も通常の隊士より遥かに優れる。
なお毒薬の効果についてはあくまでも対人用の知識をベースとしているため、鬼殺専門で研究を行っている蟲柱程ではないようである。

 

聴覚
音の反響を聞いただけで上階の構造、人間や物体の立体配置を正確に把握できる程に聴覚が優れているため、戦闘のみならず諜報活動にも優れる。
その他、絶対音感持ち。

 

譜面

聴覚と指揮官能力を統合した戦闘計算式。
鬼の行動動作の律動を読み、音に変換する事で攻撃・防御の癖を正確に把握し、唄に相の手を入れるが如く、自小隊(中隊)の反撃を織り込む。
隊の攻防両面を底上げできるため、格上の鬼が相手であっても勝機を見出せるが、律動の把握に時間がかかるのが難点。

 

全集中 音の呼吸

無題

 

天元は育手(そだて)を介した正式な修行を受けていない事から、五大基本流派の一つである“雷の呼吸”を自身のスタイルに合わせてアレンジし、更に鬼の身体にダメージを与える特殊な爆薬丸を併用する事で攻撃力を増強させて鬼と対峙している。

 

音の呼吸 壱ノ型、肆〜伍ノ型

詳細は上記のリンク先を参照。

 

装備

鬼殺隊士の基本装備として日輪刀と隊服を支給され、鎹鴉をあてがわれている。

 

日輪刀

詳細はリンク先を参照。
天元の刃の色は明らかにされていなかったが、巻頭カラー絵により橙色と判明。
黄色系統であることから雷の呼吸に適性が高い事がわかる。

 

更にその二刀の形状は「日本刀」の範疇に収まらない巨大さで、全長は炭治郎の身の丈ほどもあり、鎬(しのぎ)も子供の体躯のように幅広い。
さらに二刀の柄尻を頑丈な鎖で繋いでおり、円周を変幻自在に操りながら絶え間ない連撃を放つ。
鍔は派手派手な金色。

 

隊服

背に“滅”の字が描かれた黒い詰襟。
特別な繊維でできており、通気性はよいが濡れ難く、燃え難い。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできないほど頑丈。
宇髄は恵まれた体躯・太い二の腕に合わせた袖なしの特別な形状の隊服を着用している。
防御力の観点から言えば不利ではあるが、“柱”である宇髄が相手とするのはそもそも隊服を薄布の如く切り裂く“災厄”ばかりのため、実質的にディスアドバンテージとはならない。

 

鎹鴉

宇髄のカラスは超オシャレ。カラス界のファッションリーダー。とにかく派手。

 

ムキムキねずみ

忍獣と呼ばれる天元の使いのねずみ。特別な訓練を受けており、知能が高い。
ねずみ1匹で刀1本を持つことができるほど筋力がある(余談だが日本刀の重さは約1kg)。

 

活躍

宇髄は自身の任務である吉原の遊郭に巣食う鬼の探索のために女房三人を潜入させていたが、全員からの定期連絡が途絶えたため、彼自らが腰を上げることとした。これに伴い、潜入に必要な女性隊員を調達しようと、蝶屋敷にて一悶着起こしていた所で炭治郎・善逸・伊之助らと出会い、紆余曲折の後に彼らを女装させて同行させる事とした。
上述のように化粧技術は高いはずだが、彼らに施した白粉は非常に残念な出来映えで、仲居達からは酷評される。
(これに関しては「ヘタに見目良く仕上げてしまうと目的外のとこで買われるなど、任務に支障が出るのを懸念したからでは?」とも言われている)

 

そして見つけた"上弦の陸"たる妓夫太郎および堕姫との戦いでは激戦の果てに隊の悲願の一つだった上弦討伐を百十三年ぶりに成し遂げるが、代償として左目と左手を失ったため柱を引退する事を余儀なくされ、以後は通常隊士としての仕事および後進の育成に務めるようになった。

 

 

 


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